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夏休みの過ごし方

4月に開校した東京校も、お陰様でたくさんのお問い合わせ・お申込みを頂戴し、活気ある校舎となっております。ありがたいことです。

東京校で授業を始めて感じたことですが、オフィス街ということもあり周辺環境が非常に良く、夜は車の音がするかしないかというほど静寂で、生徒さんも大変授業に集中することができています。
また、最寄り駅として、都営浅草線・東日本橋駅、都営新宿線・馬喰横山駅、JR総武快速線・馬喰町駅を記載しておりますが、実はJR総武線・浅草橋駅からも徒歩10分弱と非常に交通の便の良いところに校舎を構えております。
浅草橋駅からの通塾経路にはいつも行列の出来ている「鯛焼き屋さん」があり、こちらのお店は一匹ずつ焼く昔ながらの製法で、薄皮のうえに尻尾まで餡が入っていて、大変おいしかったです。夜10時ごろまで営業されているようですので、お帰りの際に立ち寄って、ぜひ一度ご賞味ください。通塾の楽しみの一つになると思います。

さて、夏休みの過ごし方について色々お悩みかと思います。随時、個別相談を行っておりますので、いつでもご連絡ください。

7月は、6年生にとって勝負所の夏期講習が始まりますね。夏期講習、さらに9月以降の学習を効率的に行うために準備してほしいことをお話しします。
また、5年生は「まだ一息つける夏休み」かもしれませんが、算数で「これだけは夏休みに頑張ってほしいこと」をお話しします。

 6年生・・・受験校の傾向分析をしておきましょう

書店にも、各中学校の過去問がずらっと並び、受験予定校の過去問を買い揃えられた頃かと思います。
志望校の過去問を購入すると解いてみたくなりますが、まずは傾向分析を行いましょう。

傾向分析で大切なことは、出題単元と単元別の出題比率、問題の難易度比率を把握することです。
出題単元と単元別の出題比率では、どのような単元から出題されているか、中でも出題頻度の高い単元は何かを把握しましょう。
問題の難易度では、偏差値は高いが問題レベルは標準、あるいは偏差値は中堅レベルだが問題は難しいなどの分析を行いましょう。
判断が難しい、あるいは時間がない場合は、ぜひドクターにご相談ください。

傾向分析の目的は、夏期講習での学習を効率化するためです。
「志望校では標準問題がしっかり得点できれば合格点に達するので、発展問題まで手を広げることはやめておこう」とか、「規則性は出題されていないので、これまでの復習にとどめておこう」などの判断が可能です。
また出題比率の高い単元では、「演習量を増やそう」とか、「苦手単元なので基本からもう一度見直そう」など課題克服プランを立てることができます。

なお、最近増加傾向にある出題として、「グラフ」を用いた速さや図形の移動と、立体図形の切断が挙げられます。
出題単元に速さや立体図形が見られる学校では、これまでは普通の文章題や立体図形の求積の出題であったとしても、来年度いきなりグラフを用いた問題や立体図形の切断が出題される可能性があります。
近年の各中学の問題からグラフと立体図形の切断だけをピックアップして演習することも効果的です。いきなり難しい問題に挑戦するのではなく、志望校と同程度の問題を出題している学校の問題を選択するとよいでしょう。

また、各学校の年度毎の難易度差について、「今年は易しかったので、来年は難しくなる」などの隔年現象を耳にすることがありますが、「難しい年にあたるか、易しい年にあたるか」に神経質になる必要はありません。
問題セット全体で見た場合には年度ごとに難易度の差があるでしょうが、各問題を分析すると一定レベルの範囲内で出題されていることが大半です。
例えば問題レベルを、1(基礎)〜10(超難問)の10段階で分類すると、ある学校では大体4〜7の範囲で出題されており、その中で6や7レベルの出題が多いと平均点が低く、難しい年度に位置づけられるというイメージで結構です。

志望校の過去問演習が本格化するのは9月以降となりますが、各学校が出題するレベルをしっかり把握するためには、過去問は5年分以上解く必要があり、できれば10年分解いておきましょう。

最後に、夏期講習より少し早めに夏休みに入る場合、解放感が出てしまうかも知れませんが、「ここで息抜き」は危険です。一休みしてしまうと、夏期講習が始まってもしばらくエンジンがかからない状態が続いてしまう恐れがあるからです。
この3日間は、これまで成績表などで「苦手な単元」と提示されたことなどを参考に、弱点分野を一通り復習しておきましょう。

「勝負の夏」、あっという間です。無駄にしている時間は一時もないという思いで、気を引き締めて一緒に頑張っていきましょう。

5年生・・・「比と割合」の夏休みに

6月ごろから「割合」や「比」の学習に取り掛かっている生徒さんが多いと思います。
「比と割合」は、受験算数において最も大切といえる5年生の2学期の学習につながっていきます。
今後、学習内容の中心となる「速さ」の文章題、「割合」の文章題、「相似形」を利用する平面図形は、受験算数の最頻出単元です。「比と割合」をいかに上手く使いこなせるかによって算数の成績が決まることになりますので、夏期講習中は「比と割合」を完璧に理解し、使いこなせるようになりましょう。
さらに、「点の移動」や「水量とグラフ」をはじめとする他の単元でも「今まで習った方法で解けているからよい」ではなく、「比と割合」を活用して効率的に解く方法を身に付けましょう。

5年生の2学期の学習定着度の差は、そのまま6年生での演習量の差につながります。
御三家に合格するような生徒さんは、1学期から演習形式で学習し、夏期講習で中堅校の入試問題は高得点を取るレベルまで仕上げ、2学期以降は志望校対策に集中します。
一方、5年生までの学習が不十分ですと、1学期は各単元を基本的な事柄から確認し、夏期講習からようやく演習形式になり、基礎学力の完成を9月~11月にかけて行い、それから志望校対策です。
6年生になってから基本の確認をしている状況では、御三家をはじめとする超難関校への合格は大変厳しいという事実を認識しておいてください。それだけ5年生の夏休みは重要な期間だということです。

受験終了までに旅行に出かける最後のチャンスであることは確かです。お盆休みや夏期講習終了後に遊ぶ計画を立てている方も多いと思います。メリハリをつけて、お休み以外は集中して学習し、授業内容をしっかり定着させていきましょう。


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