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5月病に打ち勝とう!――やる気を育てる条件とは?

こんにちは。たまプラーザ校校長の澤田重治です。

世間には「5月病」などという言葉もありますが、大人ばかりでなく、この時期は、お子様でもやる気の上がらない方が増える傾向にあるようですね。
新学年になったときに感じた緊張感は薄れ、ゴールデンウィークの連休も終わり、夏休みまではまだまだ……なるほど、何となく心に空白ができてしまうのでしょう。

そこで、今月のブログは「やる気」をテーマに書いてみようと思います。

【ド・シャーム博士が開発した教師の訓練プログラムより】
ド・シャーム博士という、「やる気」研究でとても有名な先生がいらっしゃいます。
このド・シャーム博士がされた研究の一つに、「子どものやる気を育てる教師を育成するプログラム」というのがあります。
もともとは教師向けのものですが、その内容はとても洗練されていて、先生だけのものにしておくのはもったいない! ということで、そのエッセンスの部分を、受験ドクターが誇る「子どもソーシャルスタイル診断」のタイプと関連させながらご紹介させていただきます。

【やる気を育てる7つの条件】
ド・シャーム博士がおっしゃるには、次の7つの条件がすべてそろわなければ、人はやる気にならないのだそうです。
もし、お子様のモチベーションが上がっていない気配を感じましたら、ぜひこの7つの条件をチェックしてみてください。
きっと、解決のヒントが見つかると思いますよ。

① 自分の行動は、自分で決定しているのだという意識
やはり、人から言われてやるのでは、やる気にはならないということでしょう。
自分で行動を決定したい「行動型」のお子様の場合には、特にその傾向は顕著となります。
自発的に行動することが、やる気アップの最低条件なのです。

② 自ら考えた魅力的な目標
目標についても、「自分で決めた目標だ」という意識が必要です。
目標・目的を重視する「行動型」のお子様の場合には、ここが不十分であること自体がまずないでしょうから、あまり心配はいりません。
その点、「友好型」のお子様は、目的が曖昧なまま動くことも時々あるのですが、たとえ「友好型」であっても、やはり目標は重要な要素です。
目標の曖昧さがやる気を下げている可能性もありますので、チェックが必要でしょう。

③ 自らの現状についての自覚・知覚
昔、私の知り合いに、カーナビの画面を見ながら、地図を開いて道を探している人がいました。
驚いて理由を聞いてみると、機械音痴のために、目的地設定ができなかったのだそうです。
それでもその人は、「カーナビは便利だ!」と力説していました。
「今までは、自分がどこにいるかも分からないので、地図すら使えなかった」と……。
このように、目的地(目標)が決まっていても、現在地(現状)を知らなければ、何をすべきかが分からないのです。

④ 目標を達成するための具体的な方法を知っていること
現在地がたまプラーザと分かり、目的地が代々木と決まっても、それだけではまだ動き出せません。
代々木までの交通手段や道順が分からなければ、やみくもに歩き出しても迷子になるからです。
特に「理論型(分析型)」のお子様は、すべきことが具体的に見えていなければ大きな不安を感じてしまいますから、やる気に直結する要素となる可能性があります。

⑤ 目標を達成できるという自信
現在地も、目的地も、道順も分かっているのに、動く気にならない……そんなこともあります。
地図を持っていても、交通手段が徒歩しかなかったら、たまプラーザから代々木まで歩く気にはなかなかならないでしょう。
主観的にでも良いので、「できそうだ!」と思えることがとても大切なのです。
「社交型」のお子様は、時々根拠のない自信を持つ(?)ことがあるので、この点は心配ないと考える親御さんも多いようですが、実際には、人一倍他者評価を求めているのが「社交型」のお子様です。
他者から、「あなたならきっとできるよ!」と言ってもらえると俄然やる気になりますから、少し元気がないようなら声を掛けてあげてください。

⑥ うまくいっても失敗しても自分のせいだという責任感
仮に目標を達成できたとしても、それが他人の手柄になってしまうとしたら、あまりやる気にはなりません。
一方、失敗しても他人のせいにできてしまう状況では、「何としても成功させたい!」という意欲は湧いてこないものです。
良くも悪くも「自分のせい」だと考えるからこそ、是が非でも成功させたいと思うのです。

⑦ 周囲の理解と応援
やる気の向上には、本人の意識だけでなく、周囲の接し方も重要だということです。
特に、周囲との和を大切にする「友好型」のお子様ならなおさらです。
周囲にいる人たちが、その目標を理解し、励ましたり助けたりしてくれることで、「その期待に応えるためにも頑張らなきゃ!」という気持ちが高まるのです。

私たち受験ドクターも、お子様を応援し、支えていきます。
お困りのことがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

また、入塾説明会も継続的に行っております。
ご入会をお考えの方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度お越しください。


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