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早稲田アカデミー 中位生 6年生男子T君の場合

【生徒の現状】


・3年生の2月から早稲田アカデミーSSクラスに通っている。
早稲田アカデミー以外の塾や家庭教師は、利用したことはない。
YTを取っておらず、週3日で通っている。

・算数、理科、社会の偏差値は平均64か65くらいで、その3教科は安定してこなしている。
国語が苦手で、筆記テストでも偏差値にバラつきがあるため平均して50くらい。

・勉強も先生も大好きで、授業もとても楽しんでおり、今の塾に不満は全く持っていない。
ただ、国語に関しては、塾の中での授業だと理解しきれないまま行きそうで不安になったので、個別を検討している。

・テストはそこまで緊張せずに受けられている。
が、テストが終わった後の見直しは、少し疎かになってしまっている状態。

・家庭学習は、基本的に塾の宿題をこなしている。
国語が苦手だから学習時間を多めにしたり、逆に苦手だから学習時間を少なめにしたり、ということはしておらず、4教科をきちんとこなすことに集中している。

・朝早く起きるクセが付いていないため朝学習はしていないが、基本的に夜10時まで勉強しているかたち。

・考古学に非常に興味がある。
早稲田実業をはじめに気に入ったが、とても難しいということと学部も選びづらいということで、進学できたことを考えたときに、本当に自分の希望の学部に行ける早大学院を第一志望に思っている。
慶應も考えてはみたが、考古学がないのと、実際に見に行ったことがないので悩んでいる。

【先生のアドバイス】

YTを取っておらず、週3日だけの教室でしっかりと点数を取ってくるというのは、かなり日常学習がしっかりしていて、塾での授業もこなせているという様子が感じられます。

基本的に学習する力ということに関してはしっかりできていて、恐らくどこかの点で演習量が足りていないか、もしくは、問題の形式ごとの解き方が安定していない、といったところがありそうですね。

早稲アカさんの場合は、通常授業に加えて、志望校別のNNを受けることで、上位校について仕上げていくようになります。

NNの普通部コースは、実績的に必ずしもふるわないというところが若干あります。

私はそのNNの普通部コースに通っている生徒さんの指導を1年間したのですが、その際に、なかなか伸びきらないという様子が感じられたのです。

担当の先生は毎年変わったりしていて、場合によって相性が合わないなどという場合もあり、NNに入れたとしても、そこで伸びきれないという可能性があります。

限られたコースで、力のある講師が担当するにはするのですけれども、どうしてもトップ講師は御三家クラスの方に行ってしまいますので、場合によってうまく伸びきれないということも有り得る、ということで、期待しすぎることもできません。

その意味では個別でフォローする方向を考えておられるというのは、非常に先見性ありと感じられます。

睡眠時間は、8~9時間は確保できている様子で素晴らしいです。

休んでいる間に、脳が成長してようなので、上手にしっかり休んで、集中するときに集中できているという、メリハリの利いている感じの学習であるとも感じられます。

考古学者に興味があるということで、恐竜とか、例えば科学博物館に行って、目が輝くようであれば、生物系のことになるので理系に近くなります。

ナチュラルヒストリーという分野になるので、歴史的な手法も使いつつ、かなり科学的な技法で分析していく必要があるので、どちらかというと文理融合型でしょうか。

そういう学際的なかたちの力が求められますね。逆に言えば、得意な理数系が活かせる感じというところではありますね。

学校についてですが、一応、慶應も考古学とか民俗学で立派な先生方がいらっしゃいます。

ただ、考古学で言うとやはり早稲田の方でしょうか。

早稲田の場合は、医学部がありませんが、早慶ともに非常に幅広い学部というのを大学で有していますので、学校で勉強しながら、中高の中である程度希望・志望が変わっていったとしても、どこかその中で進みたい学部が見つけやすいということはありますね。

学院という話ですけれども、早稲アカの学院のNNに関しては、私はかなりいい印象を持っております。

もちろん年によって違うということはあるのですが、テキストの出来も学院に関しては良かったという風に感じております。

実際に塾でも、その年によって誰がどういうかたちでコースを担当するかという、かなり偶然の理由で左右される場合もありますが、場合によってそこでうまく乗り切れるか、そこを活かしきれる場合もありますし、あまり期待してはいけないという場合もありますので。

ただNNをあっちもこっちもとるというわけにはいかないですから、選択を上手にしていただければと思います。

【Q&A】

Q

例えば、NNで早大学院を取って、対策がまったくできないままに慶應を受けて、チャンスがあるのかと不安に思っています。

以前、先生にお話しさせていただいたときは、普通部と中等部で似通った問題が出るわけではないので、というお話をされていて、そうすると早大学院の方がまだ同じような系統なんじゃないかっておっしゃっていたので、わざわざNN普通部に入って中等部受けるという風に考えなくてもいいのかなって少し思い始めていたのですが。

ただ、せっかくの機会なので中等も受けてみようか、と思っています。

早大学院のNNを取っていて、中等部を受けるというのもありでしょうか。

A

準備の仕方については、まだ10ヶ月あまりあるわけですから、決して難しいということはありません。

また、実際にある程度傾向は違いますけれども、実際の模試は、ちょうど中間的なかたちで実施されますので、どちらに対しても対策になるというメリットはありますね。

そして、国語に関する範囲、対応力を広げてあげるという意味では、中等部を意識しつつ、学院の準備をするということも十分可能です。

もちろんオーソドックスな勉強は、学院普通部対策の中で出来ると思いますし、知識的な分野で国語教養的な部分を中等部対策でつけていくというのは、ただ単に中学受験に向けてというだけではなくて、一般教養として先々広がりが出てくる面もありますので、中等部対策の知識面の勉強は、少しでも余力があれば、お勧めしたいところですね。

なんといっても早稲アカさんですから、早大学院に大変な思い入れがあって、力がある講師を必ず入れてくると思うので、早稲アカで早稲田系のコースに入るというのは賢明な選択であると思います。

その上で、例えば個別で苦手な部分の指導を受けていって、また、中等部対策的な要素というのを依頼していただくというかたちであれば、うまく、方向について、他の科目と揃ったかたちで、準備が進んでいけるではないかと思います。

Q

慶應は、本当に慶應対策をして、慶應に特化した勉強の子が欲しいので、ということをよく聞いて、面接とかでも志望校はどこですかと聞かれて、慶應でないところを答えた方の合格が難しくなるというような噂も聞くのですが、実際にそういったところはあるのでしょうか。

A

実際に面接される先生は、慶應の先生であるわけですから、慶應に対する愛情といいますか、モチベーションを示してくれる子に有利な判断をするのは、当然のことですね。

慶應の入試というのは、幼稚舎から大学まで、慶應の一員、つまり塾員になるための通過儀礼的な面がありますので、なりたいという人、なって塾員として、これは社会に出てからも三田会というかたちで繋がりが続きますので、非常にその慶應義塾に対して合わせいく感じというのが歓迎されるのは間違いないです。

もちろんSFCのように、多様な人を取りたいという学校もあるわけですけれども、普通部、中等部に関しては、かなりオーソドックスな、慶應が大好きで、慶應第一志望で頑張ってきました、という人が歓迎されるのは間違いないです。

Q

普通部というのは、かなり難しいのでしょうか。普通部は本当に難しいという風に聞いていたので。

A

そう言われているため、ちょっと今年敬遠した人が出たらしく、実受験者が減ったと、その結果入りやすくなったということなので、来年は揺り戻しが来る可能性があります。

Q

例えば、土曜日の3時から2コマ指導してもらって、その前に少し自習をするというのは可能ですか?

A

大丈夫です。ただ、直前期になりますと、勉強可能な場所が全部埋まってしまうこともあります。

Q

自習の時にわからないことが出てきたら、聞くことも可能ですか。例えば、算数でわからないことがあった場合、算数の先生で空いている方がいたら、教えてもらいたいのですが。

A

ご相談いただく際でも、指導している科目以外の相談でも、いつでもその科目の担当の講師が相談にのって差し上げることは出来る範囲でお手伝いします。
できれば指導の際にまとめていただくのが望ましいのですが、ちょっとしたことでしたら、どの講師も質問は歓迎ですし、いろいろな生徒さんとコミュニケーションを取ることで、講師も刺激になることもあると思います。

Q

今のところはないのですが、算数がこれからどれぐらい難しくなっていくかによって、算数も1時間お願いしなきゃいけなくなってくるかもしれないと思っているのですが…。

A

実際に、細かい弱点ですとかドリルですとか、完全にカスタマイズされたような内容というのが必要になってきた場合には、国語・算数の2科目を、国語から算数、算数から国語というかたちで、追加していくこともできます。

その際に、毎週ということでなくても、空いている所でスポット的なかたちでお取りするということも出来ます。それは、勉強の展開状況を見ながら、またご相談させていただくということになるかと思います。


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