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「サピックスの授業についていけない」とお悩みの方必見

塾別!今週の戦略ポイント

SAPIX「デイリーサポート」の“今週の戦略ポイント”です。

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SAPIX 中位生 5年生男子A君の場合

海田 真凜
受験相談・担当講師 【四谷本部校校長・校長総責任者】海田 真凜先生 元栄光ゼミナール 難関校受験クラス講師:【算数】のエキスパート!

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【生徒の現状】

・ SAPIXに通っていて、2月からは個別(1対1)に週1回で90分の授業。

・ 算数の成績が上がらず困っている。

・ 新5年生になってからは、ずっと偏差値50位をうろうろしている。

・ 4年生の時は家庭学習の時間は、サピの日は全くやらないで、それ以外の日に1日1時間。
5年生になってからは今回の点数が悪いこともあり、SAPIXの後も1時間位、土日で2,3時間位勉強する。
平日はSAPIXがない時は2時間位。算数はなるべく毎日やるようにしていて、SAPIXの宿題をこなせない。

・ デイリーサポートとデイリーサピックスには手を付けていて、AテキはやらずBテキ中心。

・ 基礎トレは凄く点数が良かったが、分からない時は答えを見ていた。5月からは答えを切り離し、母親が採点をするようにした。やはり70点位しか取れていなかったが、段々上がってきてはいる。

・ 分野で得意不得意があり「量の変化」は好きだが、前にやった「速さ」のところは少しつまずいていたので、個別で重点的に見てもらっている。

・ じっくり考えれば解けるかもしれないが、見た瞬間にめんどうくさそうな問題は中々できない。

・ 現在、SAPIXの個別指導プリバードに行っているわけではない。そちらからも、もう少し算数を取ったら如何ですか?と提案をいただいている。

【先生のアドバイス】

5月のマンスリーはGW明けにあるので、GW中かなりテキストをやりこんだ生徒は、偏差値60以上は簡単に取っています。しかし、思うように学習時間が取れなかった生徒は、それなりの点数になってしまっています。

5年生の間は日曜日がフルに空くので、日曜日にその週の学習を完結させるのと同時に、マンスリー前に慌てないように3週間前とか4週間前のテキストをもう一回やり直す時間が取れるのが理想です。

イメージとしては、まずサポートの方をきちんと解ける状態にしてSAPIXの方で数値が変わって解けるのかどうなのかを、確認するっていうような流れがスムーズにいくと思います。

志望校が麻布だと、考え方を要求する学校なので『答案を作成する力』を付けていかないといけません。
SAPIXは、テストは答えだけ書くスタイルなので、答えが合っていればOKという認識かもしれません。しかし『考える過程を残す』という重要性は、5年の間にご本人に植え付けないといけないところです。
「式を残す」「図や表を残す」「自分の考え方を示す」そういったところを面倒がらずにやれるかが、これから大きくなっていきます。

SAPIXの授業内容が理解できているのか、きちんと見極めないといけません。今5年生でサピの算数がきつくなってきた生徒さんの原因は、大体2通りです。授業の進度が速くてそれについていけない、授業を聞いていてもよく分かってない生徒。もうひとつは、授業内容は大体理解できているけれども、4年から5年の切り替わりで分量が増え、家庭学習が追いつかずに家庭学習時間が不足して、付いていけなくなっている生徒。ですから、まずはSAPIXの授業内容を本当に理解できているのかを、チェックしなければいけません。

授業内容を本当に理解しているのかをチェックしないと、どの問題をやらせていいかの判断ができないはずです。そこのところを個別の先生にお願いされてもいいと思います。

やはり、家庭学習の時間がちょっと少ないですね。SAPIXの5年生に対しては、算数の学習時間は家庭学習の時間だけで一週間で10時間は必要だと、どの生徒にも伝えています。

SAPIXに通っている生徒さんですと、5年生のこの時期は、特に算数がきつい時期になってくると思います。9月10月辺りの単元の方が特殊算で、ある程度パターン化された問題が多く、少し楽になるとは思います。後半になると、今度「平面図形と比」辺りが始まり、もうワンランクきつくなっていきます。

【Q&A】

Q

デイリーサピックスをやって、もう一度サポートをやりますか?

A

そこまでやる必要はないでしょう。授業中に1回目解いてきますよね。で、翌日授業のない平日に解き直しをして、出来れば土曜日に3回転目。土曜日の3回転目は、時間が取れないようであれば、考え方・解き方を頭の中で反芻するだけでもよいでしょう。そして日曜日にデイリーサピックスを使って、実際に解けるようになっているかチェックするという。そういった一週間の流れが組めるのであれば、うまく回っていきます。

Q

例えば「今日はこの分だけやりましょう」と言って、それを時間がかかっても終わらせるか、「今日は三時間お勉強しましょう」と言って三時間、時間できるのはどちらがいいでしょうか?

A

やはり学習というのは量ではなく質というのは確かですから、やるべき事をきちんとやって、早く終わればもうそこで終わりにしていいです。それが終わらないようであれば、終わるまでやらせないといけないところはあります。その時間がかかってしまう原因がどこにあるか、が大切なのです。それが例えばご本人が「いや、いくら考えても分からない」というような問題なのであれば、時間を切ってもらって、個別の先生に解説してもらうなり、質問教室でSAPIXの先生に教えてもらわなければ、いつまで経ってもできません。そうではなく、ただ単に本人の気分的な問題で、気分が乗らないなど、安定した学習が出来ていないのであれば、やるまで、終わるまでやらせるということも必要です。その部分の見極めが出来れば、時間を区切るのか、やらせるのかの判断も出来ると思います。

Q

私の方で、帰ってきたときにデイリーサポートを見て○×の数を見ながら判断するようなことですか?

A

○×の数っていうのは、その場で例えば×だった問題だとしても、授業を聞いてきちんと理解出来たのであれば、恐らく自宅に帰ってきた後なら、まだ頭の中に残っているはずです。今日の授業でやった問題を授業後に、お母様が生徒になったような感覚でご本人に説明してもらうのが一番、授業を理解しているかどうかがハッキリしますね。

Q

やはり、SAPIXから出されている宿題は必ずやった方がいいですか?

A

Aテキは削っても問題ないと思います。Bテキ中心に回していくという方針は正しいですから。ご本人の状況によって、この時期にどのレベルの問題まで取り組ませるかが個別の判断が必要になってくるので、そこは今個別で担当して頂いている先生にお願いして、ご本人に必要な分量を見極めていただくのが良いと思います。
算数は比を学習してからが本格的な勝負です。夏休み、サマーサポートで比の学習が始まりますから、勝負はそこから後です。「量の変化」や「点の移動」などうまく点数が取れるような生徒であっても、比を学習すれば比を使った解き方に切り替えていきますので、その段階でちゃんと解けるようになっていればOKということです。

Q

夏休みは比を重点にやった方がいいのですね?

A

比のテキストは、きちんと理解して解けるようにしておいた方がいいですね。

Q

一番効率がいい方法は、SAPIXに行かせて、個別で分からないところを見ていただくのがいいでしょうか?

A

志望校が麻布で、そこを目指して頑張っていくというのであれば、今SAPIXに通ってらっしゃるわけですから、SAPIXのカリキュラムにちゃんとついていければ、おのずと麻布に受かるだけの学力っていうのは付いていくと思います。ただ、SAPIXについていけなくなった時に、別の方法を考えなくてはいけません。
平常授業の内容をきちんと定着させていくことが出来れば、マンスリーでもおのずと点数が取れるので、マンスリーに向けてちゃんと、学習を組み立てていくスタイルで5年の間は何ら問題ないです。
なんとかSAPIXのカリキュラムについていけるように、一週間の学習のサイクルをちゃんと組み立てていただいたうえで、ちゃんとやっているにも関わらず、それでも点数が取れないという状況なのであれば、それはSAPIXのカリキュラムが合っていないということなので、そこで初めて別の塾といった選択肢が出てくると思います。

Q

個別の夜は、どこがいいでしょうか?

A

ドクターが一番いいと思いますが、一コマ90分というスタイルがどこの塾も多いと思います。一対一でやるのか、一対二でやるのかによっても変わってくると思いますし、講師の力量で決まってしまうと言わざるをえないですね。ある程度の選抜試験みたいな物を設けてない塾ですと、当たりはずれがどうしても出てくると思います。「ちょっとこの先生だと指導力がどうなのかな」と思われる時があれば、遠慮なく講師交代を申し出てもいいと思います。

Q

目安としては、やっぱり3ヶ月とか半年位で分かるものなのでしょうか?

A

成績が伸びてこない生徒は、私が担当している生徒の中にもいます。ただ、どれだけその先をその講師が見通しているかですね。点数に反映されていないところで力が付いているかは、教えている人間が一番よく分かります。例えば以前に比べてこういうところがスピードアップしてきたとか、このたぐいの問題は確実に解けるようになってきたとか、そういったところをきちんと講師自身が把握できているのかが重要です。あと、SAPIXに通っている以上、SAPIXのカリキュラムに精通している必要があります。6年生になってどんな時期にどういうテストがあって、どんな時期にどういう単元を学習して、といった部分が分かっている先生の方が5年生の間でも、6年生の先を見通して5年の間の授業内容を組み立てられます。そこは先生の方に質問していただいて、どれ位把握しているかをお母様の方でチェックしていただいてもいいのかなと思います。

海田 真凜
受験相談・担当講師 【四谷本部校校長・校長総責任者】海田 真凜先生 元栄光ゼミナール 難関校受験クラス講師:【算数】のエキスパート!

【四谷本部校校長・校長総責任者】海田 真凜先生の詳細はこちら

元栄光ゼミナール難関校受験クラスで解説技術を磨き、さらに「プロ講師」として子供1人1人に合った戦略をどう立てるかというプランニング力を身に付けた【算数】のエキスパートです。
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当社代表が、「個別指導塾でも本気で女子御三家を狙うドリームチームを作りたい」との一念でヘッドハンティングした女性の先生です。当塾が求めている講師は、「難問の解説ができるだけではなく、1人1人を大切に考えてくれる熱意と子供に合わせて指導できる柔軟性を持ち合わせた講師」です。
海田先生は、元栄光ゼミナール(難関校受験クラス)で解説技術を磨き、さらに「プロ家庭教師」として子供1人1人に合った戦略をどう立てるかというプランニング力を身に付けています。指導技術があるのはもちろん、1人1人の生徒を大切に考えてくれる熱血先生です。
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