私の名前は斎藤慶典(よしみち)と申します。中等部の部長であると同時に大学の文学部哲学科の教員をしております。私が今日お話しするのは、この慶應義塾中等部という学校がどんな学校であるかについてを皆さんにお伝えする役目です。そこでこの話を更に2つに分けまして、前半の「慶應義塾」という部分と「中等部」という部分に分けてお話しようと思います。
まず慶應義塾という部分ですが、これは更に2つに分かれます。「慶應」と「義塾」です。
皆さん、慶應という名前は何に由来するかご存知でしょうか。
あまり知らない人も多いじゃないかと思うんですが、これは年号ですね。現在ですと平成。その前は昭和というように日本は使っていますね。この年号の1つが慶應です。慶應という年号は何時かというと、江戸時代の最後の年号が慶應です。そしてその前が、安政です。実は私たち慶應義塾は、この安政5年に誕生いたしました。
創設者は福沢諭吉という人です。この人がどういう人か詳しくは知らなくても、皆さん顏ぐらいは見たことがあると思います。今使われている一番大きいお札の顏が、この福沢の顔ですね。この福沢が安政5年に、東京の…当時はまだ江戸ですが、江戸の中津藩の屋敷に蘭学塾を開きました。そして大阪の適塾という所で、緒方洪庵先生に当時最先端だったオランダ語を習いました。その後、学んだオランダ語を引っ提げて東京にやってきたんですが、早速自分の中津藩の官邸の中にオランダ語を教える塾を開きました。
これが安政5年/1858年の事です。私たちは、この年を慶應義塾発祥の時としています。
従いまして、今年で153年という日本の近代的な学塾の中では最も長い学塾となった次第です。