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桜蔭中学校 / 学校説明会 / 実況中継

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今日の予定をご説明いたします。
まず学校紹介のDVDを見ていただき、そのあといろいろな説明をさせていただきます。
ここでは、中1から中3までの約1400名の生徒がいきいきと学園生活を送っています。
最初に私たちの校長先生を紹介します。

皆さま、こんにちは。校長の佐々木と申します。

桜蔭学園は大正13年に現在のお茶の水女子大学の同窓会である桜蔭会によって設立されました。当時、桜蔭会の会員はわずか2800人でしたが、女子教育を充実させたいという燃えるような使命感を抱いて立ち上がったのです。

そして、理想の女子教育を実現すべく、力を合わせて本校を設立いたしました。

それも、初代の校長は桜蔭会会員による選挙で選出され就任し、まだ女性の地位の低かった時代に女性の手による女性のための学校として本校は誕生しました。

以来、今日に至るまで建学の精神である「礼と学び」の心を大切にして高い知性と優れた人格を持つ人材の育成を目指し、中高一貫の女子教育に邁進してまいりました。

その教育に育まれた卒業生は、今や、研究、教育、芸術、医療、放送、ボランティアなどあらゆる方面で活躍し、在校生の指針となっております。

在校生は勉学やスポーツ、クラブ活動や行事など何事にも一所懸命に取り組み、明るく伸びやかに青春の情熱を燃焼させています。その生徒たちのはつらつとした姿をご覧ください。

(学校紹介DVDの上映)

青春のエネルギーを思いっきり爆発させる体育大会。
中1から高3まで、クラス別に縦割りの5つのチームに分かれ、優勝を目指して頑張ります。
どれもユニークな競技で見ていて楽しいものばかりですが、毎年一番注目を集めるのはやはり高3のダンスです。

夏休み期間を利用して、中1、高1といくつかのクラブは浅間山荘への合宿に出かけます。学園の施設がある浅間の近辺では珍しい花や美しい星を眺めてハイキングにキャンプファイヤーなど都会ではなかなかできない体験をします。
特に中学1年生にとっては入学して最初の夏休み。知り合って間もない友人や先生がたとの親睦を深めるいいチャンスになっています。

楽しい思い出に満ちた学園生活を送ってほしい、そんな思いで開いた学校行事の数々。
なかでも文化祭はこれまで自分たちが研究してきたこと、何ヶ月も前から練習してきたことを多くの人たちの前で発表できる貴重な場です。毎年たくさんのお客さまがお見えになります。

体育大会、文化祭と並んで大きな学校行事である修学旅行。
中学では東北へ、高校では関西方面へ出かけます。歴史的に重要な史跡を訪ね、当時の面影を忍んだり、地元の名物を味わったり、心ゆくまで友達とおしゃべりしたり、楽しいことがいっぱいの数日間です。卒業したあとに、きっと懐かしい思い出になることでしょう。

授業中はもちろん、休み時間でもわからないところがあれば気軽に職員室に質問に行きます。
先生がわかるまで丁寧に指導してくださいます。新しい知識を吸収し、理解し、自分を高めていく。桜蔭学園には、そうした雰囲気が空気のように自然なかたちで満ち溢れています。

先生や友達との何気ないおしゃべりの中からものの考え方などを教えられることもたくさんあります。入学当時には漠然とでしかなかった夢が、こうした触れ合いをとおして更に膨らみ、あるいは方向を変えながらしだいにかたち作られていきます。桜蔭学園には、夢の実現をサポートしてくれる個性的で魅力的な先生や友人でいっぱいです。

中学3年では、夏休み期間を利用して自由研究に取り組みます。テーマは自由。自分の興味のあること、いつも疑問に思っていることをテーマに研究します。
こうした研究はほとんどの生徒にとって初めての経験であり、戸惑いも多く大変な作業ですが、先生や家族のアドバイスを受けながら自分なりにまとめあげます。
そうした中で得られる研究は、完成した作品とともに一生の宝物です。

桜蔭学園には、文化系、体育系、合わせて30あまりのクラブがあり、放課後、夏休みなどを利用して、研究、練習に励んでいます。
クラブのほとんどは中高一緒に活動し、学年を超えた交友関係の広がりの中で様々な人間関係を学ぶことができます。クラブのみんなが一丸となってひとつの目標に向かっていく、この貴重な経験は机の上の勉強では決して得ることのできないものです。

1988年に講堂ができました。1995年には、都内では珍しい天体観測ができるドームを持つ特別教室棟が完成し、美術室、音楽室、調理室などが新しくなりました。
さらに、2003年には新校舎西館が完成。そこは普通教室のほか、図書室、コンピュータ室、体育館、ロビーなど、最新の設備を備えた新しい空間です。
また、その一方で、創立時よりの礼法室、旧講堂も大切に使っています。長い歴史と伝統に最新技術を調和させながら桜蔭学園はこれからも発展し続けます。

校長挨拶——沿革と教育方針

皆さま、おはようございます。
本日はお忙しい中、学校説明会においでくださいましてありがとうございます。
私からは、本校の沿革と教育方針についてお話しいたします。

本校は、お茶の水女子大学の前身であります東京女子高等師範学校の同窓会「桜蔭会」が理想の女学校を作りたいということで立ち上がってくださいまして、設立されました。
寄付、浄財を持ち寄っての設立でございます。今年で88周年になります。

教育方針については、校訓が掲げてあります。
「勤勉・温雅・聡明であれ」「責任を重んじ、礼儀を厚くし、よき社会人であれ」というものです。
一言で申しませば、礼と学びの心を育てるということになると思います。

当時日本は「女性には学問はいらない」という時代だったそうです。
ところが初代校長は「学べや学べ、やよ学べ」というふうに生徒を励まして、せめて学校にいるときは存分に学びなさい、というふうに教えてくださったそうです。
その教えと実行が連綿と受け継がれて、現在の桜蔭学園につながっております。

ところで、皆さんは桜蔭学園にどんなイメージをお持ちでしょうか。

5月ごろに、道徳の授業で新入生の皆さんに「入学前と今とで桜蔭学園のイメージは同じでしたか。それとも違いましたか」と訊いてみました。
そうしましたらば、「おおいに違った」という生徒がほとんどでした。どこが違ったんですかと訊きましたらば、「桜蔭生はみんな真面目で堅苦しい人ばかりと思っていた」とか、あるいは「みんなスポーツはあまり得意でないと思った」とか、それから、「字が上手な人ばかりだと思っていた」と言うんですね。

ところが、実際に学校に入ってみるとみんな面白い人ばかりで、教室には笑い声が絶えないし、結構字が下手な人もいるし、スポーツ万能で憧れるような先輩もたくさんいるということでおおいに違った、と言うんです。
ですから、「外部の方々に桜蔭の本当の姿を知ってもらいたい」と訴えておりましたので、今度、学校説明会のおりには私からもお話をいたしましょうというふうに申した次第でございます。

もうひとつ、入学してから間もなく生徒たちが意外に思うことがあります。
それは、いわゆる受験教科だけではなくて、例えば体育や、家庭科、音楽や美術や書道などといった芸術、技術教科も同じように力を入れているということです。
実際に授業をしてみて、それが大切な学びであるということを生徒たちも実感をして、全ての教科を大切にしている学校だということを誇りに思ってくれるようになって嬉しいなと思います。

先ほどの映像の中にもありましたけれども、本校で特徴的なのは礼法の学習があるということですが、これは建学以来続いております。足がしびれてちょっと痛くて……ということもあるかと思いますが、卒業してからは大変役に立つと卒業生たちは言っております。
礼法というのは、相手の気持ちを考えて行動するということだと思いますので、将来大人になってからも生きて働く学びではないかなというふうに思います。

あと、本校では、中学1年生から高校2年生までは、授業の一環として全員がクラブ活動に参加することになっております。自分の趣味も生かしながら活動する中で、先輩後輩の礼儀や好ましい環境を学んで社会性を身につける貴重な場になっているなと感じております。

また、学校というところは、たくさんの人と出会って、そしてケンカをしながら友情をはぐくみ成長していく場だというふうにも思います。これは頭で考えていただけではダメで、生身の人間がぶつかり合って学んでいくしかありません。時には自分が痛みを感じることで相手の痛みを知る必要もあると思います。
中学高校生時代というのは、人間関係の悩みとかトラブルとか、そういうものを経験して成長していく時期だと思いますので、学年の担任は、教科の先生とか、あるいはクラブ活動の先生とかとも連携をとってひとりひとりを注意深く見守っていくようにしております。

この3月に卒業した生徒が学校に訪ねてきてこんなことを話してくれました。
大学に入って新しく出会った友達に「桜蔭ってどんな学校?」ってよく訊かれるのだそうです。
で、その時彼女は、「桜蔭っていうのはね、いろんな人がいて、それぞれに居場所があって、ひとりひとりがのびのびできる学校だよ」と答えているのだそうです。
私は常々、生徒たちに金子みすゞさんの詩にございます「みんなちがって、みんないい」ということを申しておりますので、そのように感じて卒業していったことを大変嬉しく思っております。

とにかく桜蔭生は、学ぶ意欲が旺盛で何ごとにも一所懸命取り組んでいます。
それに応えようと、教職員はさらに頑張っています。中学高校6年間で心身ともに成長して、それぞれが最善の進路に進めるよう、私たちは心から支えて応援をしております。
皆さまには本校の教育方針をご理解をいただきまして、健やかなお子さまの成長に私たちも一緒に関わらせていただくことができたら大変うれしく存じます。
ご清聴ありがとうございました。

教頭より——学校生活と入試について

おはようございます。具体的に生徒の学校生活についてお話しをさせていただきたいと思います。

学校生活について

はじめに学校生活についてですが、中学校1年生と高等学校3年生の実際の時間割をご覧いただきながらお聞きいただきたいと思います。

各学年中高共に5クラスで、1クラスの人数は48人とちょっと多めになっております。
クラス分けは毎年。担任は3年、または6年というかたちで持ち上がることが多いです。
教員は、中学校と高等学校の一部を同時に担当することがほとんどですので、中学生に教えながらも、6年間を見通したかたちで授業を組み立てていくということができます。
生徒にとっても6年間をとおした授業ということが実現できているのではないかというふうに考えております。

もちろん生徒同士仲良くなると申しましても、いろいろ難しい時期でございますのでお友達とのトラブルというのがないというわけではないと思います。
学校ではカウンセラーが2名おりまして、2人とも卒業生ということですので、学校の生活の様子をよく理解した上で相談にのっております。

それでは、生徒の一日の生活を時間を追ってご案内したいと思います。

学校の門が開きますのが7時半になります。
クラブの朝練などで朝活動したい生徒は7時半を目指して学校にまいります。特別なことがなければ8時20分が予鈴なので、その時間までに終わっていただくことになります。

8時25分には担任または副担任が生徒の健康観察を行い、8時半から実際の授業が始まります。
1コマは50分で、土曜日も4時間の平常授業を行っています。
お昼はお弁当を持ってきていただくというのが私どもの考えなんですけども、校内でパンを販売しておりますので都合に合わせて購入することもできます。

6時間目の授業が終わるのが15時10分。
そのあと担任と終礼をして、お当番の生徒が掃除をして放課後の活動ということになります。

放課後は、全員クラブに所属しておりますのでクラブ活動をしたり、あるいは委員会の活動、お友達とボール遊びをしたりおしゃべりをしたり、それから図書室などで過ごす生徒も多いようです。

図書室の蔵書数でございますけども、現在図書が約35,000冊、雑誌が2,900冊、視聴覚資料が430冊です。このうち洋書が約1,000冊というふうになっております。

居残り届けという届けがございまして、それをお出しいただきますと16:45まで活動してよいということになっていますが、17時には閉門ということになりますので、生徒は全員下校することになっております。

大変校舎が手狭なのでございますが、体育の授業につきましては2つの体育館、それから卓球室、プールで授業を行っております。
プールは温水プールになりまして5月中旬から11月まで週1時間はプールの授業になっております。
中学2年生の夏休みのはじめに外部から水泳のコーチをお招きして泳力別に特別授業というのを行っておりますので、水泳が得意でないという方も必ず泳げるようになりますのでご安心いただければと思います。

それから中学2年生は体力をつけるということで、ひばりが丘のグラウンドのほうで体育をする回数を多く設けております。

ここで、教育課程についても簡単にお話しをいたします。

平成24年度より、中学校は新課程が完全実施されました。ただ授業時数につきましては本校についてはこれまでとまったく変更はございません。

授業のまとめとして、中学校3年生は自由研究という取り組みをしております。
中1、中2から中3の自由研究に向けて、それぞれが何をしようか本当に自由に考えてテーマを決めていきます。主として中学3年の夏休みが中心になりますが、2学期の始業式の9月1日に全員がその研究を提出することになっています。
中3はホームルームの時間を使いましてお互いの研究を読みあって感想を書いたり、それから中学1年生、2年生に向けてその作品の展示を行ったりしております。また、保護者に向けては発表会というようなことも行っています。

こういった研究テーマを考えることが、将来どういったことを勉強しようかとか、自分はどういったことに興味があるのかというようなことを考えるきっかけにもなっているんです。

高校の教科のほうでは、一番大きく変わっておりますのは理科の教科になっております。物理、化学、生物、地学の4つの中から3科目を必修ということになりました。
桜蔭では高1では全員が、化学基礎と生物基礎を学びます。

それから、いわゆる文系、理系に分かれるのは高2からで、文系の生徒は地学基礎、理系の生徒は物理基礎を必修といたしました。ただ、クラスの構成につきましては、現在と同じようになるべく文理多様な生徒が同じクラスに在籍するようなかたちを今のところ考えております。

高3は必修は国語、英語の一部、保健体育だけで、あとはすべて選択授業ということになっております。

ここで、キャリア教育についてもお話ししたいと思います。
本校では卒業生が社会で活躍しているという例も多いので、後輩へのアドバイスというかたちで原稿を寄せてもらってキャリア教育の冊子を作って、それを中学3年生のホームルームで一緒に読んだりしております。それで、高1になりましてから、その原稿を寄せてくれた先輩を学校に呼んで質問したりするような時間を設けています。

それ以外にも、講演会を開いていろいろな世界の専門家からお話をうかがったり、あるいは高1が講堂で模擬裁判というようなことを弁護士会のご協力を得てしておりますので、そういったことも将来のことを考えるきっかけになっているのではないかと思います。

次に、個別相談でご質問の多い補習授業と塾についてお答えしたいと思います。

まず補習ですが、実際には補習が必要になるのは数学、英語。
それからこの学校は国語の中で文法というのを取り出していまして、中学2年生ぐらいから古典の文法も補習が必要になります。それぞれの小テストや定期テストの結果で担当の教員が必要だと考えた場合には適宜お声をかけて一緒に勉強しております。

塾についてですが、実際には中学生から塾に通っている生徒がいないわけではないですが、塾にお入りになるのは、桜蔭の生活を送ってからにしていただきたいというのが本当に私どもの切なる願いです。
受験が終わられて、とても時間があまって塾も学校の勉強もできるとお思いになってついお申し込みになってしまわれると思うのですが、実際の生活がはじまりますと、小学校とは違っておうちでやってきてもらう課題、宿題だけではなく予習とか復習、あるいは上級生になるにしたがってクラブの仕事ですとか委員会の仕事ですとか、どうしてもおうちで学校についてのいろいろな時間がかかるんですね。

それをしたうえで通塾というふうになりますと非常に忙しく、上手にこなせる生徒がいないわけではございませんけれども、なかなかバランスが取れなくて学校のほうの授業にも集中できなくなる例もございますようですので、ぜひ実際に生活を送っていただいて、「これだったら大丈夫」あるいは「桜蔭の勉強では物足りない」というふうに思われてからお申し込みいただくのが一番よろしいのではないかと考えております。

入試について

それでは、平成25年度の入試についてお話しいたします。

応募資格については保護者と同居のこと、通学時間は1時間半以内までが望ましいというふうになっておりますが、もちろん単身赴任をしてらっしゃるかたは構わないのですけども、おじいちゃま、おばあちゃまのところに預けておうちが遠くにあるというふうなことは認めておりません。

通学時間は生徒が健康に生活を送るためには、おうちの玄関から教室まで90分が限界と考えております。それから、通学には新幹線ですとか特急ですとか特別なものを使用することは一切認めておりません。
また、最寄り駅までは、「徒歩、または公共の交通手段」と書いてあるかと思います。
自動車で送っていただかなければ学校に来られないとか、自転車を使うということがないようにお願いしたいと思います。

受験生の面接でございますけども、5名ずつのグループ面接をいたします。
5人同時ですが、5人それぞれに違った質問をいたしております。グループの面接で50人ずつを1クラスにして、昨年ですと5席同時にはじめておりますので、1、51、101、151、201の生徒が同時に始まります。ですから、50番の生徒のほうが201番の生徒より遅いんですね。ひとりひとりの時間は本当に数分で短いので、早い番号を取らないとということで出願に無理をなさる必要は全くございませんので、どうぞ普通の時間においでいただければと思います。服は普通の服で結構でございます。

平成25年につきましては、合格者保護者会が2月9日の土曜日に設置してございます。この日に欠席なさった場合は棄権と判断させていただきます。

私からは以上でございます。ご清聴ありがとうございました。

続きまして、本校の防災体制についてご説明いたします。

防災体制について

防災部の者です。本学園ではどのような防災体制を取っているかというのも大変重要な情報だと思いますので少々お時間をいただきます。

防災部という組織はございますが、火災などがあった場合については、全教職員で対応して生徒の安全を守ろうと思っております。

訓練については年3回訓練をしております。
そのうち2回は火災を想定した訓練です。まず6月に中1、中2を対象に火災を想定した避難訓練をやり、11月に全校での火災を想定した避難訓練を行っております。

さらに9月には、防災下校訓練というものを行っております。
私立学校というのは各方面から生徒がまいりますので、万が一のときに生徒を帰す際に大変心配ですので学年ごとに路線ごとに下校グループというものを作っております。
1グループ5人から7、8人程度です。9月にその下校グループで下校するという訓練を行います。

昨年の3月11日ですけれども、本校は試験休みでした。
球技大会を行っていた中3だけで、あとはクラブで登校していた生徒がまばらにいて、地震発生時、生徒は370人ほどおりました。中3はちょうど帰りのホームルーム中だったので合図があるまで各教室で待機しておりました。
その他の学年の生徒については体育館に集めて人数を把握いたしました。
主な交通手段が止まって、生徒は学校に宿泊することになるだろうと予想されましたのでその準備をいたしました。中3については、普段利用している近い教室、他の5学年については、通常高3が使っている教室に分散いたしました。

備蓄は各生徒分カロリーメイト2箱と、ミネラルウォーター1リットル分がありましたけども、長時間化すると不足するのが心配でしたので、教職員が買い出しにまいりました。毛布は生徒分ございました。

高2がその日テーブルマナーを学びに行っていたところで、解散後に地震が発生しました。それで、電車が止まってしまってこのままでは帰れないということで歩いて学校にきた生徒も少なからずおりました。
さらには卒業生が電車が止まって帰れないということで母校に来てくれたというのは、われわれにとっては大変ありがたい話です。
そのほか、親御さんが車などで迎えにきた生徒は、親御さんに引き渡しました。
勤め先の親御さんが、子どもが心配なので学校に寄って一緒に帰ろうと思っていらしたんですが、残念ながら電車が止まってしまいましたので帰れなくなった親御さんも7、8人ほどお引き受けいたしました。

それで、防災本部を設けまして、校長以下が交代で外部への連絡などに対応いたしました。
生徒のいるフロアにも交代で先生を最低でも2人配置して生徒が心配しないですむようにいたしました。

校舎については、ほとんど損傷などの影響はございませんでした。

交通が回復しましたので、中3については先ほどお話しした下校グループにしたがって、交通が回復した路線ごとに帰しました。その他の学年については、体育館で路線ごとに分かれて各学年混合のグループをその場で作りました。その時、高3が大変リーダーシップを発揮してくれ、われわれは大変助かりました。全生徒が出たのは13時でした。生徒には家に帰ったら必ず学校に連絡するように伝えておりましたので、全員の帰宅が確認できたのは16時でしたので、われわれもそれから帰宅しました。

このような経験をいたしましたので備蓄についてちょっと心配だということになり追加しました。全教職員、生徒の数だけ用意してあります。

緊急連絡については、通常は電話連絡網を使用しておったのですが、3.11では学校のホームページ、ニッポン放送の学校安否情報も使いました。

また、3.11では電話やメールが大変通じづらいということもありましたので本校ではNTTの緊急一斉配信システムに全家庭加入してもらって、緊急の連絡に使うことにしております。
これは携帯電話、携帯メール、パソコンメール、固定電話、ファクスの中から各家庭に3つ連絡先を選択してもらいまして、その3つまでこちらから連絡できるようになっているシステムでございます。
台風による通学時間の変更などにもこのシステムを利用します。

放課後については16時10分以降に学校に残る生徒については居残り届けというものを出してもらって、連絡が必要になったときに学校にいるのかいないのかということが分かるシステムを取っております。また、休日についても、クラブですとか文化祭の準備で登校するときは必ず届けを出してもらって、当番の先生がその生徒が実際に学校にいるのかいないのか把握できるようになっています。

このような防災体制を築いております。
全教職員で生徒の安全は守る覚悟はできておりますのでご安心ください。以上です。

中学1年の学年主任よりーー現在の中学1年生の様子

続きまして、中学1年の学年主任より現在の中学1年生の様子などをお話し申しあげます。

中学1年生の生活について行事を中心にご紹介いたします。
4月10日、この講堂で中学1年生はそれぞれの思いを胸に入学式に臨みました。
翌日、翌々日は健康診断とガイダンスを行います。健康診断は上級生が上手に誘導してくれて1時間で240人全ての検診を終えることができました。
教室では中学校生活を送るうえでのひとりひとりの心得とともに集団生活のための約束を確認します。

3日目から授業が始まります。4月下旬には、午後から小石川後楽園に出かけます。ここは、この地域の広域避難場所になっておりますので、徒歩で学校からの避難経路を確認し、現地では集合や点呼の練習をします。
体育の授業では、5月に行われる体育大会へ向けての練習が始まります。ひばりが丘のグランドへは、体育大会までに2回まいります。
体育大会はクラス対抗です。綱引きや縄跳びリレーなど、クラスで力を合わせて全力で戦い、また上級生の競技を一所懸命応援しました。応援団に参加する1年生もおります。

5月には、金毘羅宮から神主さまをお迎えし、プール開きが行われます。水泳の授業は11月の下旬まで週1回行われます。
5月末、中間試験です。3日間連続で行われます。
中間試験後からは、クラブ活動が本格的に始まります。

夏休みには、北軽井沢の浅間高原にある学園の山荘でクラスごとの合宿が行われます。本校では、見学や合宿、修学旅行の前には必ず事前学習が行われ、中1では5月ごろからそれが始まります。
まず、総合的な学習の時間では、ひとりひとりが浅間について自分でテーマを決めレポートを仕上げていきます。夏休み前にはクラス内で、自然、地理、歴史、芸術など同じ傾向のテーマを調べた生徒が集まり発表もします。

さらに秋の文化祭では、学年全体で「中1浅間」という教室発表をいたします。地理の授業では、浅間の地形図に色を塗り、見学場所や山荘の位置なども把握します。理科では浅間で見られる植物について事前に学習しました。

浅間の合宿は、普通は高校1年生の1クラスずつ順番にまいります。その後、中1が参加するのですけども、今年は工事のため山荘が使用できなかったので昨年同様、学年全体で志賀高原のホテルに宿泊しました。
でも見学場所はできるかぎり例年のとおりということで、入学してはじめての宿泊行事ですが、緊張のうちにも生徒みな楽しみにしておりました。
その内容です。
1日目、学校をバスで出発。浅間に近づくと、地形図と車窓を見比べながら進んでいきます。
2日目、志賀高原をハイキングしました。夜には親睦会があります。班ごとに劇や歌を披露しおおいに盛り上がりました。
3日目、鎌原観音堂と白糸の滝を見学します。

9月には、文化祭に向けてクラブ活動と並行し、教室発表の準備が始まります。10月には、自然に親しむ日として遠足があります。今年は埼玉県の武蔵丘陵の森林公園にまいりました。2学期の中間試験後の1日はメトロポリタン美術展が開催されている都の美術館へ見学にまいりました。

11月は講演会などもございますが、落ち着いて毎日を過ごすことができ、音楽の授業の一環として行なわれる学年音楽会、そのためのクラスごとの練習、家庭科でのスモック作り、美術ではステンドグラスの作成、英語発表会など、これから学年末にかけての活動の準備に入っていきます。

このように、たくさんのはじめてを経験しながら生徒は新しい友人と出会い中学生としての自覚を育て、一日一日を過ごしております。土台となるこの1年、学業の面だけでなく、日常も大切にしてほしい、心も体も豊かに成長してほしいと私たちは願っております。

以上、簡単ではございますが1年生の様子をご紹介いたしました。ありがとうございます。

長期間ご清聴ありがとうございました。
ただいまを持ちましてこちらでのプログラムは終了いたします

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