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受験算数って何??

kichijyoujiinfo20141115-1寒い季節になってきましたね。体調など崩してないでしょうか。
吉祥寺校では、先月ハロウィンも終了し、12月クリスマスデコレーションに突入です。まだ模様替えしていませんが、乞うご期待!

突然ですが、そもそも受験算数て何なんだろうとふと疑問に思ったので、その名の通り『受験算数』という本で調べてみました。
kichijyoujiinfo20141115-2受験というのは、遡ると明治らしいです。「受験算数」に関して言うと、算術というものは、明治以前から存在していたそうです。今にも通づる方陣算、和差算、分配算、年齢算、つるかめ算、過不足算、差集め算、旅人算は江戸時代から存在していたとか。
また、江戸時代にはなかったのがはっきりしているのは、植木算、仕事算、通過算、時計算、流水算、ニュートン算、食塩水の問題など。あの有名な小津安次郎監督の映画「淑女は何を忘れたか(1937年)」の冒頭シーンで、夫人達が息子の中学入試の算数の問題で解けなくて困っていると持ち出す問題がつるかめ算ということがなんとも驚きです。早速YouTubeで確認してみました。こんなにすぐに家にいながら1937年の映画を見れるのにも驚きですが、80年以上も前のお母さんたちが同じようにつるかめ算をxを使って解けば簡単よ〜などと言っているシーンに出くわすというのにもびっくりしました。今も昔もあまり変わらないのですね。
つるかめ算は紀元1世紀の中国からありました。ただ、登場するキャラクターは「ウサギとキジ」だったそうです。今のように「つるとかめ」になったのは1815年の江戸時代の和算書『算法点算指南録』という本からだそうです。日本の算数の歴史は、やはり江戸の算術の時代と明治の西洋数学が入った時代に分ける事が出来るそうです。
今回私が調べたこの本には、食塩水の歴史、ニュートン算の歴史についても語られています。次回はもう少し掘り下げて、食塩水の問題、ニュートン算の問題についてお伝えしたいと思います。
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参考文献:
・高橋誠著『受験算数—難問の四千年をたどる』岩波科学ライブラリー190岩波書店
・YouTube[淑女は何を忘れたか]
・ Google検索 アイザック・ニュートン著『Universal Arithmatic』1720年
こちらの原文はGoogle検索で見れます!


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