生活リズムを守るには

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んなもん、ワタクシが聞きたい!!!・・・というのは冗談ということにしておいて・・・
生活リズムを守る→子どもの学習計画が守られ、リズムよく学習が進む→弱点補強がしやすい→心身ともに健やか→合格!!!わかってます。わかっちゃいるのです。しかし、生活リズムを守るのは子どもの努力というよりは、親の強い意志、親自体の生活の見直し、そして何より親の計画的家事遂行能力が大きくモノをいうフィールド。ワタクシが男だったら、生涯の伴侶には、家庭を任せて安心のしっかりものを選びます!ぜっったい、自分みたいなのはごめんこうむります!!!
その貧乏くじを引き当てたわが夫は、目標を立て、それに見合った実行案を作り、完遂するタイプ。
わが家がなんとか平均レベルの生活が営めているのも、夫の努力が大きいのですね・・・。
近頃頭頂部がうす~くなってきたのは、ワタクシのおかげかもしれませぬ。
ですから、ワタクシが語れるのは、こうすればうまくいく!!!ではなくて、自らの体験を基にした、これをしたらうまくいかなくなる!!!という失敗例にすぎません。
ここまで読んで、あきれ果て、もはや別サイトに飛ぼうとしているお母様、お待ちください!!!
こんなヒトより自分の方がはるかにマシだと知ることも、この大変な受験生活の中で必要なことかもしれませぬ。
優越意識の毒もときにはクスリ・・・ま、ま、今しばらくおつきあいを・・・!

母の心得5カ条

  1. 夜更かし 厳禁
  2. 午前中のダラ寝 厳禁
  3. PCはりつき TV ダラ見 厳禁
  4. 気の合わない人々とのおつきあい 厳禁
  5. 家事の後回し 厳禁

なんと低レベル。あたりまえでしょ!!!主婦失格!!!
非難の声は重々承知。でもでも、ちょっとだけ、あるあるこんなこと、と思ってくださったあなた。ワタクシと( )でくくれる同類項!!!
上記5つに関しては自分に少しでも許したが最後、生活の乱れひいては子どもの成績に直結します。
本来生活って、もっと自浄能力やら回復力やらあって、あんまりキチキチやらなくとも、なんとなく回っていくものです、ある程度の節度さえもっていれば。
でもでも、中学受験生を抱えたお宅では、この自浄作用やら回復力やらのはたらきが悪いのです。
なぜなら、母親に精神的負荷がかかっていて、知らず知らずに弱っているから。
精神のエネルギーが子どもの方に余分に流れ出ているため、日常生活を切り盛りしていくエネルギーが通常より減った状態。
こんなとき、上記の5カ条をやってしまったら・・・弱っている分、回復に時間がかかり、エントロピーの法則に従って、物事が崩れていく・・・。
積み上げるのは大変でも崩れるのはかんたんです。
ですから、母はだらだら禁止!!!くらいのテンションを保っておかないと、受験生活を回していくことができません。
特に、直前になればなるほど、ダラ禁です。
直前になればなるほど、エネルギーは受験に吸い取られ、こんなときお怠けしたら、もはや回復不能です!!!
ワタクシもこのことにもっと早く気づいていれば・・・。
「仕事もあるし、大変なワタクシ~♪ 多少のお怠けは許されてしかるべき~♪ 」 などどいう甘えに身を浸していたわが身がくちおしい・・・。
(「今からでも改めたら?」という夫の声が聞こえてきそうな、春野息子大学受験の春でございます・・・、ハイ。)
ところで。
上記のうち、4については、補足説明の必要ありかと・・・。
4 気の合わない人々とのおつきあい 厳禁
これは逆説的なんですね~。
つまり、気の合わない人とおつきあいしないための努力が必要なんです。

気の合わない人とおつきあいしないための努力3か条

  1. 所属している集団の義務を果たす
  2. 元気に明るくふるまう
  3. 相手のいうことを否定しない

まず1に関して

集団生活を営むにあたり、保護者の義務として、いろいろな仕事が回ってきます。
それが役立つ役立たない、は次元の異なる話。現行、それが義務ならば、そこに所属するものとして行うべきなのです。やることはやる!負担でもやる!最初から日常計画の中に組み込んで、子どもの受験生活をコントロールするしかありません。決められた仕事をきっかりこなす。
余分な労力は使わず、必要最低限の出来で結構。でも義務は果たす。
それが結局は気の合わない人々とかかわりを持たずにすむ最善の方法なのです。

次に2に関して

主婦はなぜか暗い人を好みません。「何考えてるのかわからない」
これは最大級の悪口だとワタクシは思っています。
そのために、お外では元気に明るくごあいさつ!
長話をせず、ひたすら元気に明るく愛想よく立ち去る・・・。
愛想の良さは武器です。
この武器は、自分の身を守るためのものじゃない、子どもを守るためのもの。
そもそも・・・少々の悪口を言われてもいい、という覚悟は、やることやったとき持つことを許されるのです。母として社会の一員として、やることもやらず、悪口なんて怖くない!という態度は開き直り以外の何物でもない。ワタクシはそう思います。

最後に3に関して

相手に否定を伝えることには責任が伴います。理由を明確にしなければならない。
「おかしいものはおかしい。いやなものはいや。」ならば黙っていればよい。
相手を面と向かって否定するなら、責任をもちましょう。説明する義務。こんな面倒なものが生じる。思うのは自由です。ですから義務が発生するようなことは避けましょう。
少なくとも、子どもの受験時に、優先順位は低いはず。
たとえ中学受験に対する偏見を聞かされても聞き流す。
私立中学の批判にも反論しません。
相手からの理不尽な働きかけには対処しても、相手の見解を否定することは避けるのです。
必要なこと、不要なこと、やるべきこと、やらなくていいこと、結局は判断、決断、実行です。
判断に迷ったら、伴侶や周囲に意見を求めることも大切。
一人で抱え込まない、思い悩まない。
そして、決断したら、あれこれ迷わない。
実行は断固として行う。
義務は果たし、周囲への気配りをしつつ、目的のために必要なことを選び取っていく、その姿勢、それこそが、摩擦少なく、精神的健康を害せず、受験生活を営むコツです。
有言実行ならぬ、有言不実行のワタクシからのささやかな提言でございます。

春野 陽子のプロフィール

日能研国語講師として、昨年度までの約10年間、主に6年生の中学受験指導を担当。
その間、長男(SAPIX)、次男(日能研→SAPIX→市進)の中学受験を体験。
2012年度から中学受験個別指導塾ドクターの株式会社ドクターに非常勤講師として勤務。

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